ペットとお金とお仕事

ペットや金融・会計についての日常を綴る経理社員

新しいものを受け入れる度量と否定する勇気

みなさんGWいかがお過ごしでしょうか。
ハンクです。

最近Q&A式のネット掲示板で、以下のようなやりとりを見かけた。

Q.「ビジネスで、エビデンスとかアライメントとかなぜ横文字を使うのか、別にいらないんじゃないのか」

みたいな投稿に対して、

A.「まず横文字を否定するあなたの最初の言葉がビジネスという横文字で始まっているのが違和感を感じます。」

とか

A.「あなたはスプーンのことを匙と言いますか?最初は慣れなかった横文字が今は市民権を得ているということは多々あるので、あなたがおっしゃるのもそういうことなんじゃないですか?」

とかいった回答が多く寄せられていた。


これを見て私はそれでもやはりいちいち分かりにくく、日本語で言う方が短い言葉をあえてなぜ長くするのか、ということが理解できない。

ビジネスやスプーンはもう皆生まれたときから言っていたので分かるが(私はビジネスも仕事でいいじゃんとは思うが)、アライメント・アジェンダ・アグリーetc...絶対無理して言ってるよねということが多々ある。

市民権を得ている途中ということだが、はっきりイキリたいから言っていますと言ってもらえた方が全然納得できるので、やはりこの質問者さんの疑問の方が共感できる。


まぁ、皆どうでもいいよね。
私もそこまでこだわってない。
あと、「お前今までさんざん横文字の言葉の解説ばっかしてきてんじゃねーか。」というそこのあなた。
正論です。
友達になりましょう。



さて、今回は会計に関わる部分の話をしていくよ。
私は非上場企業だが、経理なので知っている言葉。
上場企業勤務の皆さんは、聞いたこともある新株予約権ストックオプションについて。


新株予約権
新株予約権とは、一定の期間内に、投資家や既存の株主がその権利を行使することによって、当該株式会社の株式を前もって決められた金額で取得できる権利を指す。

通常の新株と異なる点は、権利行使に対して予約ができる新株であること。

一般的に、株主は割り当てられた予約権の権利を行使すること(決められた価格で払い込みを行うこと)で新株を市場価格よりも安く入手することができる。

また、予約権自体が一定期間、取引所に上場されるので、株主は権利行使を行わず市場で予約権を売却することもできる。

一方で、権利行使期間内に行使を行わない場合、新株予約権については権利が消滅し、新株予約権保有者は株式を取得する権利を失ってしまう。

また、新株予約権は上場期間が限られているので、その期間に売却を行わないと損失となることがあるのでご注意が必要


といった形だが、要は新株予約権をもっている人は他の人よりもやすく該当会社の株式会社を買うことができると覚えておけばOK。


ストックオプション
会社が役員や従業員に対して、将来の一定の期間内に、あらかじめ決めておいた価格で、一定数の自社株式を買い取る自社株購入権(オプション〈option〉)を与える制度。

権利を行使する時点で、自社の株価があらかじめ決めておいた価格より高いときにはその差額を利益として受け取れるが、安い時にはあえて権利を行使しなくてもよい。

このように役員や従業員にとっては、会社の業績が上がり株価が上昇すれば、それに連動して自分にも利益が還元されるという一種の報酬制度で、社員の労働意欲を高める効果もある。

ベンチャー企業の経営者の巨額報酬はこれによる恩恵によるところが大きいとも指摘されている。


こちらは上記の新株予約権を従業員の報酬として与えるものと覚えれば記憶しやすいだろう。


他にもこれを使った企業買収の防衛策でポイズンピルというものがあるが、それはまた今度。