ペットとお金とお仕事

ペットや金融・会計についての日常を綴る経理社員

覚えることが多すぎるとやる気が無くなる

マーケット2022年8月5日㈮ 

日経平均(円) 28,175.87 +243.67(0.87%) 5日 15:15 大引

NYダウ工業株30種(ドル) 32,803.47 +76.65 5日 終値

S&P500種 4,145.19 -6.75 5日 終値

ナスダック 12,657.555 -63.025 5日 終値

FTウィルシャー5000 42,215.33 -26.01 5日 終値

NY金(ドル/トロイオンス) 1,791.20 -15.70 5日 終値

NY原油(ドル/バレル) 88.53 -0.01 5日 16:59

円・ドル 134.97 - 134.99 +0.82 6日 5:50



金融用語インデックス ※随時更新
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みなさんこんにちは。
ハンクです。

日経が28,175円になったね。

7月のFOMC(後ほど説明)では、米国が0.75%の利上げ(2回連続)を決定した。

そして、1%の大幅な利上げについても議論がされている。

にも関わらず日経平均が上がっているのは、米国のQ2の企業業績が好調だったことが大きな要因だ。

S&P500構成企業の73%が事前予想を上回るEPS(後ほど説明)になっており、更にS&P500構成企業の66%が予想を上回る収益を発表。

特にエネルギー、ヘルスケアのセクターが好調だった。

これによって市場に安心感が広がったことが、ダウ平均を押し上げ、それに日本がついていけたので日経が上がったのだ。

とここまで読んで、2つ分からない言葉が出てきたという方もいるだろうから、今日はそれについて簡単に説明する。


まずFOMCを説明するが、その前にFRBについて説明する。


FRB

The Federal Reserve Boardの略で、アメリカの中央銀行だ。
日本における日銀と同じだね。

日本語では連邦準備理事会と呼ばれ、7名の理事から構成される。

このFRBアメリカの金融政策策定にあたるので、経済を左右すると言っても過言ではないわけだ。

ちなみに2022年8月現在FRBの議長はジェローム・パウエル。

そして、このFRBが金融政策を決定する場がFOMCだ。



FOMC

FOMCとは、Federal Open Market Committee(連邦公開市場委員会)の略で、米国の金融政策を決定する会合のこと。

日本では、「日銀金融政策決定会合」で金融政策を決定しているが、それのアメリカ版がFOMCだ。

FOMCは年に8回開催され、現在の景況判断と政策金利FF金利)の上げ下げなどの方針が発表される。

その結果が市場の予想とは違った場合には、株式市場や為替レートが大きく変動することがあり、世界の金融マーケットにも大きな影響を及ぼしているわけだ。

特に政策金利の引き上げや引き下げの判断のアメリカ経済に与える影響は大きい。

というか世界のマーケットに与える影響が大きい。

市場関係者の予想との乖離があるかないかで、大きく違ってくる。

例えば市場が0.5%の利下げを予想しているときに0.75%の利下げが行われると、予想以上の結果ということで株価に影響が出たりする。

今回7月のFOMCでは大方の予想は0.75%ということだったので、予想通りだが、これが仮に1.00%の金利上昇であれば、株価は下がっていただろう。
※もちろんその他に材料がなければ。



EPS(1株当たりの利益)

Earnings Per Shareの略称で和訳は1株当たり利益。

当期純利益を発行済株式総数で割って計算する。

EPS(1株当たりの利益)=当期純利益÷発行済株式総数

なぜ「当期純利益」で計算するのか

EPSは、当期純利益を発行済株式数で割る。

なぜ経常利益や営業利益ではなく「当期純利益」で計算するかというと、当期純利益が株主への配当の原資となるからだ。

なぜ発行済株式総数で割るのか

当期純利益が大きく伸びていれば、1株当たりの当期純利益が増えるということにはならない。

たとえば、増資で発行済株式総数が増えていたら、1株当たりの当期純利益(EPS)は増えないということだ。

そこで、1株当たりの当期純利益を見るために発行済株式総数で割る必要がある。

たとえば、同じ時期に1億円の当期純利益を出したA社とB社のEPSを計算してみよう。

A社(発行済株式総数=10万)
A社のEPS=1億円÷10万=1,000円/1株

B社(発行済株式総数=20万)
B社のEPS=1億円÷20万=500円/1株


A社の発行済株式数はB社より少ないので、1株あたりの利益は高いということになるわけだ。


投資家がEPSを重視する理由
ある会社が新たに株式を発行して、お金を調達して利益を増やした場合で考えてみよう。

会社から見れば利益が増えたことは良いが、投資家の目線で見れば気になるのは配当の金額、つまり自分の取り分が大切だ。

会社の利益が増えたのであれば、配当の総額は大きくなるが、新たに株式を発行すると、その分1人当たりの取り分が減ってしまう。

そこで、株主にとって重要となるのが、1株当たりの当期純利益(EPS)だ。

つまり、利益だけでなくEPSも上がれば、会社にとっても投資家にとっても、会社が成長している証だ。

なので、投資家はEPSを見るし、今回EPSが上がっていたので株高の要因になったということだ。


ちなみによく聞くRERは株価をEPSで割ると計算できる。

PER(株価収益率) = 株価(時価) ÷ EPS



と、長くなってしまったが、経済用語の意味を知るだけでニュースが楽しくなるので、一緒に勉強していこう。

そのの用語が多すぎるのが難点だが。。。

ではまた!