マーケット
2024年4月26日㈮
日経平均(円)
37,934.76 +306.28(0.81%) 26日 15:15 大引
NYダウ工業株30種(ドル)
38,239.66 +153.86 26日 終値
S&P500種
5,099.96 +51.54 26日 終値
ナスダック
15,927.900 +316.140 26日 終値
FTウィルシャー5000
51,238.09 +502.69 26日 終値
NY金(ドル/トロイオンス)
2,347.20 +4.70 26日 終値
NY原油(ドル/バレル)
83.40 -0.45 29日 4:23
円・ドル
155.85 - 155.86 -2.34 29日 17:28
金融用語インデックス ※随時更新
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皆さんこんにちは。
ハンクです。
本日4月29日(月)日本は休日だが、為替相場は動いていてドル/円は面白い動きをしていた。
みんかぶ 米ドル/円 5分足チャート
ここ数日も円安が異常に進み、各国のショーター達が焼かれまくっていたし、焼かれた人たちが買い戻しを余儀なくされ、踏み上げていくということが繰り返されていた。
今日も円安進行で13時までは159円台を推移していたが、13時00分からの下落で13時05分には一気に157円台へ。
そして要所要所で反発はあったものの、そのまま段階的に急激な円高が進み一時154台になる場面もあった。
これはもう完全にAREである。
そう為替介入だ。
最近の円安進行で物価は上がり、為替介入を待ち望んだまま焼かれていったショーター達は思っただろう。
「やっとか!!!」と。
既に資産を焼き尽くされてしまった人たちにとっては余計にこの政府の動きは恨めしかっただろう。
今日の神田財務官への為替介入はあったのかの質問に対して回答はしなかったが、あの神田財務官の笑顔はなんともいえないものがあった。
さて、日本はなぜこれだけ物価高・円安で国民が苦しみ、良い円安など存在しないと言われているのに2年前に1度為替介入をしてから本日までしてこなかったのか。
(今日の為替介入がほんとうにあったかは来月の外国為替平衡操作の実施状況で財務省が発表するまでは確実ではないが、この短時間で5円とかのレベルで動いているのでもうあったものとする。)
答えは簡単でやらなかったのではなく、できなかったのである。
もっと正確に言うなら頑張ればできるがなるべくやりたくないのだ。
どういうことか。
そもそもこの為替介入と呼ばれる外国為替平衡操作は、ドルを売って円を買う行為のことだ。
円はいくらでも刷ることができるが、当然ドルを売るということはドルを保有していなければならない。
では今日本はどれぐらいのドルを持っているのか(これを外貨準備高という)。
これは財務省が毎月公表していて、2024年3月末時点の外貨準備高の内、外貨は日本円換算で180兆円程。
なんだ。しっかり準備金があるじゃないか。
と思うかもしれない。
だが、よく見てみてほしい。
その内154兆円が証券だ。
この証券が何かというと、外国証券のことで、実質的には米国財務省証券(米国債)なのだ。
外貨準備│初めてでもわかりやすい用語集│SMBC日興証券
米国債は簡単に売ることができない。
米国債を売って円高方向に向かわせることを米国がよく思わない。
米国にとっては国債も売られるわドルも弱くなるわで嬉しいわけがないのである。
そしてなけなしの外貨準備金(預金)を使ったところで本質的な解決にはならない。
2年前に為替介入をしたが、2年後(もっというと1年)には元に戻って今もあれよあれよという間に円安が進んでしまった。
とはいえ日本としては、何もしないと投機筋による円売りドル買いが進み、国力が弱り、我々の労働の価値も凄まじい勢いで失われていくのである。
だから為替介入や口先介入でなんとか凌いでいくしかない。
準備金を使い切ったとしても同じで、もう為替介入がないと投機家達にバレるとためらう必要がないので、ガンガン円が売られてしまう。
なので余力は残しつつ、いつ為替介入するかわからない状況を残しておく必要があるのである。
だからよくニュースで鈴木大臣や神田財務官があらゆる手段を用意しているとかわけのわからないことを言って牽制しているわけだ。
先ほど述べたように今日神田財務官が仕事やりきりましたみたいな笑顔を見せていたが、何も根本的な解決にはなっていない。
ある程度日銀や財務省の狙いも透けて見えるが、やはり根本解決には日本経済の成長を新たな圧倒的なリーダーシップを発揮する企業の出現が必須と考えるが、このあたりまで書くと長くなりすぎてしまうので、またの機会にしようと思う。
ではまた。
●円安
円の他通貨に対する相対的価値、言い換えると、円1単位で交換できる他通貨の単位数が相対的に少ない状態のこと。
例えば、日本人が旅先のハワイで買い物をするため、手元にある1万円をドルに両替する。
為替相場が1ドル=100円であれば、1万を100で割った100ドルになる。
しかし、もし為替相場が1ドル=125円であれば、1万を125で割った80ドルになり、このの場合は、1ドル=100円の場合と比べて、同じ金額の円についてより少ないドルしか取得できないので、円安ということになる。
これが円安である。
●円高
円の他通貨に対する相対的価値、言い換えると、円1単位で交換できる他通貨の単位数が相対的に多い状態のこと。
例えば、日本人が旅先のハワイで買い物をするため、手元にある1万円をドルに両替する。
為替相場が1ドル=100円であれば、1万を100で割った100ドルになる。
しかし、もし為替相場が1ドル=80円であれば、1万を80で割った125ドルになり、この場合は、1ドル=100円の場合と比べて、同じ金額の円についてより多くのドルを取得できるので、円高ということになる。
これが円高である。
●ショーター
株や為替を買うことをロング、売ることをショートというが、ショートから入ってロングで設ける人たちのことをショーターという。
●為替介入(外国為替平衡操作)
正式名称は外国為替平衡操作で、為替相場の急激な変動を抑え、その安定化を図ることを目的に外国為替市場で通貨間の売買を行うこと。
例えば2024年4月現在急激な円安が進行しているが、あまりに投機的な動きが過ぎると日本にとって良くないので(そもそも輸入企業からすると円安は地獄だし、我々の実生活にも物価上昇等で大きな影響を与える)
、政府がドルを売って円を買い円安を一時的に解消しようとする動き。
口先介入といって、介入するぞするぞと市場を牽制して円安を進みにくくするという方法もある。
日本では、為替介入は財務大臣の権限において実施することとされている。
日本銀行は、特別会計に関する法律および日本銀行法に基づき、財務大臣の代理人として、その指示に基づいて為替介入の実務を遂行している。
●外貨準備金
政府や中央銀行が保有する外貨建て資産のこと。
債券や金、預金などで構成される。
為替介入の資金になるほか、通貨危機で外貨建ての債務の返済が困難になる事態に備えて蓄えられる。
日本は借金の一種である政府短期証券を発行して円資金を調達し、円売り・外貨買いの為替介入を行い、外貨準備を積み上げてきた。
財務省(外国為替資金特別勘定)と日銀が保有していて、その保有量のことを「外貨準備高」といい、財務省が毎月公表している。
中国やシンガポールでは、外貨準備を原資に政府系ファンドを設立し、外国株式などで積極運用するケースもある。