マーケット
2022年8月12日㈮
日経平均(円) 28,546.98 +727.65(2.62%) 12日 15:15 大引
NYダウ工業株30種(ドル) 33,336.67 +27.16 11日 終値
S&P500種 4,207.27 -2.97 11日 終値
ナスダック 12,779.913 -74.892 11日 終値
FTウィルシャー5000 42,897.39 -27.46 11日 終値
NY金(ドル/トロイオンス) 1,807.20 -6.50 11日 終値
NY原油(ドル/バレル) 94.37 +0.03 12日 4:38
円・ドル 133.27 - 133.28 -1.67 12日 17:43
金融用語インデックス ※随時更新
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みなさんこんばんは。
ハンクです。
お盆休みに入られた方も多いのではないでしょうか。
アメリカではCPI(消費者物価指数)が前年同月比8.5上昇した。
前月の上昇率や市場予想(8.7%)も下回った。
これをインフレ減退の予兆とみられ、日経平均株価も728円上がった。
そんな中、今米ドルの金利が上昇していて、今後もドルは買われ上昇するから米ドルは買いだという意見を聞くが私はこれに100%同意ができない。
確かに今は日米の金利差が開き、ドルを持っている方が金利面ではお得だが当然現在の為替では為替差損で金利の利益を潰されてしまう。
なぜなら金利平価説があるからだ。
後ほど説明するが、当然この理論通りに100%動くわけではない。
ただ、これを知らずに損をする可能性もあるので概要だけでも知っておいた方が良いだろう。
ちなみに私の意見では今後円高方向に動く予想なので、通貨としてのドルを多く購入するつもりはない。
金利平価説
金利平価説とは、外国相場決定理論のひとつで、「為替レートは自国通貨と外国通貨の名目金利の差によって決定される」という説。
たとえ世界中の投資家がより高い利回りを求めて世界中の通貨で資産運用をしても、為替レートの変動により運用益がならされるため、どこでも収益率は同じに収束してしまうという考えのこと。
分かりにくいよね?
うん、これほんと分かりにくい。
なので、別の説明をする。
要は金利が上がれば、その通貨の将来の価値が下がるというものである。
なぜ下がるのか?
それは、一時的に需要が高まりドルが買われるので、ドルは上がる。
だが、ドルの金利が上がるということで、ドルの量が増えて結果的にドルの価値は下がるのである。
実際に数字を用いて計算してみよう。
例えば日本円の金利が1%、米ドルの金利が5%だったとしよう。
そしてドル円相場は1ドル=100円。
この場合の1年後の為替を考えてみる。
日本円 100円 → 1年後101円
米ドル 1ドル → 1年後1.05ドル
上記記載した通り、1年後はそれぞれ日本円が101円、米ドルが105ドルになる。
これをドル円で考えてみると1ドル=96.19円だ。
(105ドル/101円)
つまり、高金利通貨ほど将来価値は下がるわけだ。
これを理解していないと、単純に金利の高い通貨を長期保有して損をしてしまう。
そしてここで更に注意なのは、かといってこの金利平価説だけを考えてトレードしてしまうとそれはそれで損をする可能性があるということ。
なんじゃそら!と言いたい気持ちは分かるが以下のグラフを見てほしい。
以下はドル円とアメリカと日本の2年国債利回り差を年毎に示したものだ。
これを見ていると2015年~2016年頃は金利平価説の通りにそれぞれが逆に動いている。
だが、それ以外の年度は概ねそれぞれが同じような動きをしている。
ここで言いたいのは、何か1つの理論や事象だけ考えても中々上手くいかないので、様々なパターンを考慮して判断する必要があるということだ。
しかしその上で、先程も書いたように私は今回の米ドルの金利上昇は、米ドルの価値上昇につながるものでは無いと思っている。
1つは日本が来年日銀総裁が代わった時に、金利が上がらない保証はない。
そして、今回既に米ドルに円高の兆候もあるからだ。
私は基本的に株式を買っているので、ここから株価にどう影響を与えるかも考える必要があるが、それはまたの機会に。
長文になってしまったが、それではまた。