マーケット
2022年9月9日㈮
NYダウ工業株30種(ドル)
32,151.71 +377.19 9日 終値
S&P500種
4,067.36 +61.18 9日 終値
ナスダック
12,112.307 +250.178 9日 終値
FTウィルシャー5000
41,447.16 +657.88 9日 終値
NY金(ドル/トロイオンス)
1,728.60 +8.40 9日 終値
NY原油(ドル/バレル)
86.10 +2.56 9日 16:59
円・ドル
142.63 - 142.65 -1.18 10日 5:50
金融用語インデックス ※随時更新
https://hunk.hatenablog.com/entry/2022/06/19/105905
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みなさんこんにちは。
ハンクです。
最近6匹飼っていたハムスターの内、7月と8月で3匹天国へ逝ってしまいました。
やはりペットがいなくなるのは悲しいですね。
残りのハムスター達と新しくお迎えした1匹を精一杯愛でていきます。
そして、経済では円安が止まりませんね。
ニュースでは1ドル140円を越えたことで、経済の専門家がこれがどれだけまずい事かという報道がされています。
今回はそんな円安の要因について書いていきます。
日米金利差
まず結論と考えの整理ですが、この記事では円安の1番要因を日米金利差としています。
よく言われる米ドルの方が金利が高いので、ドルが買われてドルの値段が上がっているという理論です。
1ドル100円で日本円の金利を1%、米ドルを2%とした時に、日本円で銀行に預けていても1円しか金利がつかないが、ドルでは2円つくとすれば皆ドルを買うというシンプルな理論だ。
ただ、実は私もよくTwitterとかに出てくる「その考えは違う!シンプルにすることで多くの人が円安の原因を勘違いしている!」とかいう訳の分からないおじさんと同じで、この理論は厳密には間違っていると思っています。
でも金利平価説等のややこしい理論とか書きだすと、話が複雑になる上にバックデータではそういった理論通りになっていないことも多い。
今回は日米金利差の要因に力を入れて書きたいことと、多くは金利が高い通貨が瞬間的には上がるので、金利が上がって通貨の魅力が増し、ドルが上がったという理論を採用します。
インフレが止まらない米国
これはご存じの方も多いと思いますが、現在米国と日本では金利差が開いてしまっています。
米国は金利を上げています。
基本的にFFレート(※以下 金融・経済用語解説参照)という米国の銀行間の金利と国債の金利は連動するので、共に上昇しています。
その背景には、米国のインフレ率が8.5%(2022年7月)になってしまっており、一般消費者の食品やガソリン等家計を直撃しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7da9ae066f386523b3b9e39f8a4f313bf4def893news.yahoo.co.jp
この加熱を抑えるためFRB(米国の中央銀行)は金利の現状の誘導目標2.25~2.5%としています。
FRBは金利を上げることで、企業や個人が銀行からお金を借りて投資しにくくなり、投資しなくなることで需要を抑えることができます。
簡単に言うとインフレを抑えるために金利を上げているわけです。
これが米国の現在の金融政策ですね。
インフレ率が上がらない日本
一方日本ではインフレ率が中々上昇しません。
インフレ率が上昇しないことには、経済が活性化せず成長もしていないため、今金利を上げてしまうと上述の通りインフレの上昇を止めてしまいます。
そのため、日銀(日本の中央銀行である日本銀行のこと)としては金利を上げることができないのです。
では、どうなったら日本も金利を上げられるのか。
日銀の黒田総裁は日本のインフレ目標を2%としています。
インフレ率はCPI(消費者物価指数)、
特にコアコアCPI(CPIから価格変動の大きい生鮮食品とエネルギーを除いたもの)
を使用します。
ニュースでは7月の消費者物価指数 前年同月比2.4%上昇としています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220819/k10013778281000.html
ここでお気づきの方もいるだろう。
「え?2%超えてるならもう金利上げればいいじゃん。物価高くてやってらんねーよ!」と。
2%を越えているのになぜ金利を上げられないのか。
上記のニュースにもありますが、物価上昇の主な要因が、エネルギー価格の上昇で「エネルギー」全体では去年の同じ月と比べて16.2%増加しており、殆どがエネルギーの影響なのです。
実際に総務省統計局のHPを見てみると、
(1)総合指数(CPI)は2020年を100として102.3
前年同月比は2.6%の上昇
(2)生鮮食品を除く総合指数(コアCPI)は102.2
前年同月比は2.4%の上昇
(3)生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数(コアコアCPI)は100.6
前年同月比は1.2%の上昇
つまり、今CPIが上がっているのは物価変動の激しい食品とエネルギー、特にエネルギーの上昇がCPIの値の上昇を招いているということです。
それを除くとそこまで上昇していないため、今日銀が金利を上げてしまうと景気後退を招きまたディスインフレーションやデフレに陥ってしまうという難しい状況にあるわけです。
もちろんかといって、今の給与も上がらず景気は良くないのに物価は上がる状態、スタグフレーションも良くない。
なので、我らが日銀総裁黒ちゃんはジレンマを抱えています。
長くなりましたが、ここまでが日米金利差の主な要因です。
この状況を打破するには、ある程度企業の生産性を落として(供給を下げる)、需要を上げるような政策を打つ必要があります。
一部の人に5万円を配っている場合ではないのだ。
お金に困っているのは年金受給者だけではない。
どうせ配るならGo Toトラベルの時のようなレバレッジを効かせるような政策を打つ方が良い。
早く 新型コロナの感染症法上の位置付けをインフルエンザと同等の扱いである「5類」に引き下げをして、旅行や飲食等の消費を促す施策を打つべきだろう。
news.yahoo.co.jp
金融・経済用語解説
FF金利
FF金利とは、フェデラル・ファンド(Federal Funds)レートのこと。
フェデラル・ファンドとは、米国の銀行が連邦中央銀行に預けている無利息の準備預金のこと。
米国では銀行間で日々このファンドの過不足を調整し合っており、そのときの金利を指す。
FRB
覚えることが多すぎるとやる気が無くなる - ペットとお金とお仕事
CPI
損切とは違う下がっても売却しない強さ(PCE・CPI) - ペットとお金とお仕事
コアコアCPI
損切とは違う下がっても売却しない強さ(PCE・CPI) - ペットとお金とお仕事
インフレーション・デフレーション・スタグフレーション・インフレ率
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