ペットとお金とお仕事

ペットや金融・会計についての日常を綴る経理社員

「緊張感を持って注視していく」が流行語大賞に輝きますように(債権の価格と金利・利回り)


マーケット
2022年9月2日㈮ 

日経平均(円)
27,650.84 -10.63(-0.04%) 2日 15:15 大引

NYダウ工業株30種(ドル)
31,318.44 -337.98 2日 終値

S&P500種
3,924.26 -42.59 2日 終値

ナスダック
11,630.865 -154.261 2日 終値

FTウィルシャー5000
39,931.75 -410.27 2日 終値

NY金(ドル/トロイオンス)
1,722.60 +13.30 2日 終値

NY原油(ドル/バレル)
87.25 +0.64 2日 16:59

円・ドル
140.20 - 140.22 +0.92 3日 5:49


金融用語インデックス ※随時更新
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みなさんこんにちは。
ハンクです。

いよいよ我々投資家にとって厳しい局面になってきましたね。
今月末には多くの企業の中間決算発表があるので、中旬まではこの状態が続くのではと予想しています。

そんな中、銀行も金利上昇の影響で外債の含み損がえらいことになっている。

news.yahoo.co.jp

この記事によると、FRBの急ピッチの利上げを背景に米債利回りが急伸したことで、メガバンク3グループの外債の含み損は6月末時点で合計2兆6569億円と、3月末の1.5倍に拡大したとのこと。

へぇー。
大変だねー。と流す前に疑問に思うところはないだろうか。

金利が上がったのになぜ外債が含み損なのか。

意外と分からない人も多いと思うので解説していく。



債権の価格と利回りの関係

まずは大前提だが、一般に債券は利回りが低下すると、その債券の価格は上昇する。

反対に、利回りが上昇すると、価格は下落する。

例えば以下のような債権があるとする。

●満期
1年

●利率
1%

●額面金額
1万円

これを満期(1年後)まで保有すると、利息の100円と額面金額の1万円を受け取ることができる。

発行時に定められ、償還まで変化することがない利率と「利回り」は異なる。

「利回り」は、投資家にとっての「運用パフォーマンス」と同義だ。
この場合1万円を投資し、1万100円を手に入れるので、利回り(運用パフォーマンス)は年1%。

{10,100円(受取額)÷10,000円(価格)-1}×100=1%

一方、市場金利の上昇とは、どういうことか。

これは例えば1年後に満期が来る債券ならば、利回り1%で満足していた市場参加者が、2%でなければ満足しなくなるということ。
つまり、今新しく満期1年後の債券を発行するなら、2%でないと市場参加者は買ってくれない。

なので、既に市場に流通する「1年後に利息100円と額面1万円が受け取れる」債券の価値はどうなるかというと、利回り2%になるまで値下げする必要があるということだ。

先ほどの式で、購入金額をAとすると、

(10,100円÷A-1)×100=2%
※10,100÷1.02=A

という式で表せる。
これは約9,902円となる。

既に流通している上記の債権は、9,902円まで価格が下落してしまうのだ。

国債社債も購入後は定められた利子収入を受け取ることができ、満期まで保有すれば額面金額が投資家に支払われる仕組みだ。

このため、発行体がデフォルト債務不履行)にならない限り、損失を被ることはない。

しかし、投資家が購入する債券の全てが「満期保有目的」という訳ではない。

時価の変動による利益を獲得するために、市中売却を想定して購入する債券は「売買目的有価証券」と位置付けられ、時価評価をする必要が出てくる。

この場合、購入価格と時価評価額の差が「含み益」または「含み損」となり、含み損を抱えた状況で実際に売却をしたら「有価証券売却損」が発生することになるということだ。


これが銀行が持っている外債の含み損のからくり。

少なくとも今回は
金利が上がれば、債権の価格は下がることを覚えておいてほしい。

ということで、私個人的に銀行と同じようなことになれば、何年でも保有しっぱなしにするけど、銀行はそうもいかないのだろう。

本当に銀行がこれから銀行がどうやってこの様々な逆境を乗り越えていくのか、高い緊張感を持って注視していきたい。

あ、松野官房長官みたいになっちゃった。

日本の経営(GDP)


マーケット
2022年8月30日㈫ 

日経平均(円)
28,195.58 +316.62(1.14%) 30日 15:15 大引

NYダウ工業株30種(ドル)
32,098.99 -184.41 29日 終値

S&P500種
4,030.61 -27.05 29日 終値

ナスダック
12,017.669 -124.041 29日 終値

FTウィルシャー5000
41,072.24 -289.12 29日 終値

NY金(ドル/トロイオンス)
1,749.70 -0.10 29日 終値

NY原油(ドル/バレル)
95.47 -1.54 30日 6:11

円・ドル
138.32 - 138.33 -0.37 30日 19:16


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みなさんこんにちは。
ハンクです。

本日京セラ創業者の稲盛和夫さんが亡くなったというニュースが入った。
(24日午前8時25分、老衰のため)

news.yahoo.co.jp

稲盛さんは私の会社の社長も尊敬していて、盛和塾にも参加していました。
盛和塾について | 稲盛和夫 OFFICIAL SITE

そして、会社でもアメーバ経営を導入して管理会計の1からの構築も始まった。

正直私は経理なので、この導入当初、アメーバなんて消えてしまえと思うぐらい大変だった。

今まで積み上げてきた管理会計の仕組みをぶっ壊し、
全部署の定義の見直し、
時間当たり利益の導入、
PC・NPC部門再定義、
各部門の業務ヒアリング、
自社独自のフィロソフィー作成etc...

私の残業も爆発的に増え、100時間を優に超えていたが、当時も既にコンプライアンスが厳しくなっていたので、残業はするな!アメーバはやりながら通常業務もこなせ!というもういっそ殺してくれ状態だった

ていうか、死ぬわ!

もう自然に死ぬわ!

という状況で経理側では、いやこれ経営企画室の業務じゃねーのか!という量をこなしていたのだが、各部署は各部署で数値関連で報告業務が増えることをなぜか経理に文句を言ってくるので(経理が導入したわけではない)、精神的にもきつかった。

そんなこんなで毎日文句を言いながら仕事をしていたのだが、2年程経った頃には各部署で会計数値の意識も高まり、管理会計の仕組みを理解してくれ、数字をもとに判断をしてくれるようになったので、そこはやってよかったと思えるところだった。

そして私自身もこのアメーバ経営のお陰で、管理会計の構築については良い経験になったし、今後も活かしていける知識もついたし、死ぬほど働くということの耐性もついた(?)。

結果何が言いたいかというと、稲盛さんありがとうございます。

ご冥福をお祈りいたします。

ということだ。

ではまた。


金融・経済用語解説

GDP国内総生産
GDPとは、「Gross Domestic Product」の略で、「国内総生産」のことを指す。

1年間など、一定期間内に国内で産出された付加価値の総額で、国の経済活動状況を示します。付加価値とは、サービスや商品などを販売したときの価値から、原材料や流通費用などを差し引いた価値のこと

四半期発表。

単純合計の名目GDPと、物価変動の影響を除いた実質GDPがある。

2期連続でGDPがマイナスになることをテクニカル・リセッションと呼ぶ。

リセッションについては以下参照。
どのへんがテクニシャン?(リセッション) - ペットとお金とお仕事

世の中がもうちょい厳しいことを知っておこう(ジャクソンホール会議)


マーケット
2022年8月26日㈮ 

日経平均(円)
28,641.38 +162.37(0.57%) 26日 15:15 大引

NYダウ工業株30種(ドル)
32,283.40 -1,008.38 26日 終値

S&P500種
4,057.66 -141.46 26日 終値

ナスダック
12,141.710 -497.555 26日 終値

FTウィルシャー5000
41,361.36 -1,435.80 26日 終値

NY金(ドル/トロイオンス)
1,749.80 -21.60 26日 終値

NY原油(ドル/バレル)
92.97 +0.45 26日 16:59

円・ドル
137.51 - 137.53 +1.04 27日 5:50


金融用語インデックス ※随時更新
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みなさんこんにちは。
ハンクです。

昨日8/26の23時からジャクソンホール会議でパウエル議長が講演しました。

www.sankei.com


物価高の抑制に「力強い手段を活用する」的な発言で、政策スタンスと早期の利下げに否定的な態度をとった。

正直なところ私は現状維持の方向だろうなと思っていたし、そうなった場合は株価も大きく変動することはないと考えていた。

が、本日の朝、正におはぎゃー。

ダウは1,008ドル下げ。

S&P500もナスダックも下げた。

といことは投資家は考えうるハト派発言の中でも、早期の利下げを期待していたということだろうか。

そんなわけないでしょー。

利上げの継続路線が強かったじゃないですか!

下げないで欲しかったー!

まぁ、下がったので逆に買い場と捉えてもいいだろうが。

今回のジャクソンホール会議を経て、また来月9月にはFOMCが開催される。

ここでの発言で9月~10月の相場は大きく変動し、リセッション入りするかどうかの目安にもなるだろう。

いつになるかは分からないが、FRBが利下げ発言をすれば株価は大きく上昇する。

それまでは買い場だと思っているので、9月のFOMCで金融引き締めを強める発言、もしくは継続路線であれば積立NISAとは別に大きく投資してもいいだろう。

実際私はそうするべく、今は現金比率を高め備えている。


ジャクソンホール会議
カンザスシティ連邦準備銀行が米国ワイオミング州ジャクソンホールで毎年8月に開催する経済政策シンポジウムのこと。
世界各国から中央銀行総裁や政治家、学者などが参加し、世界経済や金融政策について議論を交わす。

FOMCと同じく株価の大きく影響を与えることが多いので、毎年注目しよう。

どのへんがテクニシャン?(リセッション)


マーケット
2022年8月26日㈮ 

日経平均(円)
28,641.38 +162.37(0.57%) 26日 15:15 大引

NYダウ工業株30種(ドル)
33,291.78 +322.55 25日 終値

S&P500種
4,199.12 +58.35 25日 終値

ナスダック
12,639.265 +207.737 25日 終値

FTウィルシャー5000
42,797.16 +604.70 25日 終値

NY金(ドル/トロイオンス)
1,771.40 +9.90 25日 終値

NY原油(ドル/バレル)
93.90 +1.38 26日 6:50

円・ドル
136.90 - 136.92 +0.43 26日 19:55



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みなさんこんにちは。
ハンクです。

今日の写真は新しくお迎えしたロングヘヤーホワイトのゆきちゃんです。

カワユス。。。

いよいよ本日ジャクソンホール会議でパウエル議長の講演がありますね。
※日本時間の午後11時

金融引き締めを強めるのか、継続するのか、それとも玉虫色の発言をするのか、いずれかだとは思うけどいずれにしても来年リセッションの可能性があると言われている。

なので、私も現金比率を高めているが、実は株価は6月が底だったという可能性も踏まえてドルコスト平均法は継続路線。

もうすぐ会議が始まるので、今日はダラダラと書く気はないが、1つだけ簡単に説明しておく。


リセッション
景気が下降している状態のこと。

景気は生産活動が活発になる拡張期と調整局面の後退期が順番に繰り返し現れる。

景気のピークを「山」、最悪期を「谷」と呼び、山から谷に向かって悪化する局面がリセッションだ。

谷から谷までが景気の1サイクルで、景気循環理論では、約40カ月周期のキチンサイクルなど一定の周期で拡張・後退が起こるとの考え方がある。

米国ではこのリセッションに近々陥るのではと言われているため、投資家たちが少しビビっているわけだ。

ちなみに米国内総生産(GDP)は1-3月(第1四半期)に続き、4-6月(第2四半期)も減少した。

2四半期連続のマイナス成長なので、 テクニカル・リセッションと呼ばれる状態になってしまっている。

今日のパウエル議長の発言で今後の株価が左右されるので、皆心して注目しよう。

損切とは違う下がっても売却しない強さ(PCE・CPI)


マーケット
2022年8月19日㈮ 

日経平均(円)
28,930.33 -11.81(-0.04%) 19日 15:15 大引

NYダウ工業株30種(ドル)
33,706.74 -292.30 19日 終値

S&P500種
4,228.48 -55.26 19日 終値

ナスダック
12,705.215 -260.127 19日 終値

FTウィルシャー5000
43,018.87 -612.09 19日 終値

NY金(ドル/トロイオンス)
1,762.90 -8.30 19日 終値

NY原油(ドル/バレル)
89.91 -0.59 19日 16:58

円・ドル
136.86 - 136.88 +1.58 20日 5:49



金融用語インデックス ※随時更新
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みなさんこんにちは。
ハンクです。

昨日のニュースでまた金融庁が保険会社(エヌエヌ生命保険)に立ち入り検査するようだ。


news.yahoo.co.jp


今月8/4のニュースでもマニュライフ生命金融庁から業務改善命令が出ていたところ。


news.nifty.com


オペレーティングリースや生命保険、設備投資関連も軒並み締め付けが厳しくなっていて良い節税商品が無くなってきている。

生命保険は単純返戻率が90%を超えるものは無くなってきており、私も会社の業務で探しているが全く見つからない。

また法の穴をすり抜けるような商品が出てはくるだろうが、それまでは適切に投資されたり、キャッシュが会社に残るという意味ではそれも会社にとって良いと私は考えている。

こういう節税商品はすごく考えられていて見ていて楽しいものではあるが。(変態)


※生命保険の節税の仕組みについては以下のブログで説明してるので参照してほしい。


hunk.hatenablog.com


さて、最近は日経やダウも上昇傾向(8/19は前日比マイナスだが)ではあるが、年初来で見るとまだマイナスだ。

来月のFOMCでどれだけの利上げが決定されるかで、大きく経済は動くだろう。
FOMCって何?については以下の記事参照

覚えることが多すぎるとやる気が無くなる - ペットとお金とお仕事



私は今はポートフォリオの現金比率を増やし、ドルコスト平均法での積み立てのみ実行して、今後リセッション入りして株価が下がってくれば、どんどん資金を注入していきたいと考えている。

FOMCがその利上げを決定するにあたり、参考にしているものがPCEデフレーターだ。

今日はそのPCEとそれに似ているCPIについて説明していく。



PCE
個人消費支出(PCE,Personal Consumption Expenditure)のこと。
米商務省が公表する、米国の家計が消費した財やサービスを集計した経済指標。
内訳はサービス支出70%と財(耐久・非耐久)30%で構成されている。
個人消費GDPの70%を占めるため注目される。

調査対象の範囲はCPIに比べ広い
基礎データの対象は、企業調査による小売販売データ
全国を対象


PCEデフレーター
個人消費物価の平均的な上昇を示す。
総合値のほか、価格変動が大きい食品・エネルギーを除くPCEコアデフレーターにも注目。
消費者の直接的及び間接的な支払い(保険制度による医療費負担等)を含む。
FRBが金融政策を決定する上で重視している指標。


CPI
消費者物価指数(CPI,Consumer Price Index)は国内物価の変動(インフレ率)を分析する重要な指標。

調査対象の範囲はPCEに比べ狭い
基礎データの対象は、消費者調査による消費者購買データ
都市部に限定(全消費者の約8割)

変動の大きい食品・エネルギーを除くCPIコア指数にも注目。
消費者物価指数(CPI)のうち、すべての対象商品によって算出される「総合指数」から生鮮食品を除いて計算された指数のことを示す通称。正式名称は生鮮食品除く総合指数。
生鮮食品とは、生鮮魚介、生鮮野菜、生鮮果物のこと。
消費者が直接的に支払う消費を対象とする。
住居費の比率が大きい等、算出方法の際からPCEデフレーターよりも上方バイアスが生じる。

ちなみにコアコアCPIは、食料(酒類を除く)とエネルギーを除いて算出した指数の俗称。


まぁ、上記指標の内、FRBが特に重要視しているのはPCEデフレーターなのでこれだけ覚えておいても良いと思う。
GDPの先行指標とされ、金利の上昇を決定する際に参考にされている。

これから私達個人投資家FOMCの結果で左右される株価に大きな影響を受けるだろう。

特に積み立てではない投資をどのタイミングでしていくかはこれから大切になってくる。

なので、経済や金融に興味を持ち、暴落したときに狼狽売りしないように知識をつけて都度判断していこう。

金利が上がっても価値が上がるとは限らない



マーケット
2022年8月12日㈮ 

日経平均(円) 28,546.98 +727.65(2.62%) 12日 15:15 大引

NYダウ工業株30種(ドル) 33,336.67 +27.16 11日 終値

S&P500種 4,207.27 -2.97 11日 終値

ナスダック 12,779.913 -74.892 11日 終値

FTウィルシャー5000 42,897.39 -27.46 11日 終値

NY金(ドル/トロイオンス) 1,807.20 -6.50 11日 終値

NY原油(ドル/バレル) 94.37 +0.03 12日 4:38

円・ドル 133.27 - 133.28 -1.67 12日 17:43



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みなさんこんばんは。
ハンクです。

お盆休みに入られた方も多いのではないでしょうか。
アメリカではCPI(消費者物価指数)が前年同月比8.5上昇した。

前月の上昇率や市場予想(8.7%)も下回った。


www.jiji.com


これをインフレ減退の予兆とみられ、日経平均株価も728円上がった。

そんな中、今米ドルの金利が上昇していて、今後もドルは買われ上昇するから米ドルは買いだという意見を聞くが私はこれに100%同意ができない。

確かに今は日米の金利差が開き、ドルを持っている方が金利面ではお得だが当然現在の為替では為替差損で金利の利益を潰されてしまう。

また、金利目的での米ドル保有もおすすめはしない。

なぜなら金利平価説があるからだ。

後ほど説明するが、当然この理論通りに100%動くわけではない。

ただ、これを知らずに損をする可能性もあるので概要だけでも知っておいた方が良いだろう。

ちなみに私の意見では今後円高方向に動く予想なので、通貨としてのドルを多く購入するつもりはない。



金利平価説

金利平価説とは、外国相場決定理論のひとつで、「為替レートは自国通貨と外国通貨名目金利の差によって決定される」という説。

たとえ世界中の投資家がより高い利回りを求めて世界中の通貨で資産運用をしても、為替レートの変動により運用益がならされるため、どこでも収益率は同じに収束してしまうという考えのこと。

分かりにくいよね?

うん、これほんと分かりにくい。

なので、別の説明をする。



要は金利が上がれば、その通貨の将来の価値が下がるというものである。

なぜ下がるのか?

それは、一時的に需要が高まりドルが買われるので、ドルは上がる。

だが、ドルの金利が上がるということで、ドルの量が増えて結果的にドルの価値は下がるのである。


実際に数字を用いて計算してみよう。

例えば日本円金利1%米ドル金利5%だったとしよう。

そしてドル円相場は1ドル=100円

この場合の1年後の為替を考えてみる。


日本円 100円 → 1年後101円

米ドル  1ドル → 1年後1.05ドル


上記記載した通り、1年後はそれぞれ日本円が101円、米ドルが105ドルになる。

これをドル円で考えてみると1ドル=96.19円だ。
(105ドル/101円)

つまり、高金利通貨ほど将来価値は下がるわけだ。

これを理解していないと、単純に金利の高い通貨を長期保有して損をしてしまう。


そしてここで更に注意なのは、かといってこの金利平価説だけを考えてトレードしてしまうとそれはそれで損をする可能性があるということ。

なんじゃそら!と言いたい気持ちは分かるが以下のグラフを見てほしい。

以下はドル円アメリカと日本の2年国債利回り差を年毎に示したものだ。

これを見ていると2015年~2016年頃は金利平価説の通りにそれぞれが逆に動いている。

だが、それ以外の年度は概ねそれぞれが同じような動きをしている。


ここで言いたいのは、何か1つの理論や事象だけ考えても中々上手くいかないので、様々なパターンを考慮して判断する必要があるということだ。

しかしその上で、先程も書いたように私は今回の米ドルの金利上昇は、米ドルの価値上昇につながるものでは無いと思っている。

1つは日本が来年日銀総裁が代わった時に、金利が上がらない保証はない。

そして、今回既に米ドルに円高の兆候もあるからだ。

私は基本的に株式を買っているので、ここから株価にどう影響を与えるかも考える必要があるが、それはまたの機会に。

長文になってしまったが、それではまた。

覚えることが多すぎるとやる気が無くなる

マーケット2022年8月5日㈮ 

日経平均(円) 28,175.87 +243.67(0.87%) 5日 15:15 大引

NYダウ工業株30種(ドル) 32,803.47 +76.65 5日 終値

S&P500種 4,145.19 -6.75 5日 終値

ナスダック 12,657.555 -63.025 5日 終値

FTウィルシャー5000 42,215.33 -26.01 5日 終値

NY金(ドル/トロイオンス) 1,791.20 -15.70 5日 終値

NY原油(ドル/バレル) 88.53 -0.01 5日 16:59

円・ドル 134.97 - 134.99 +0.82 6日 5:50



金融用語インデックス ※随時更新
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みなさんこんにちは。
ハンクです。

日経が28,175円になったね。

7月のFOMC(後ほど説明)では、米国が0.75%の利上げ(2回連続)を決定した。

そして、1%の大幅な利上げについても議論がされている。

にも関わらず日経平均が上がっているのは、米国のQ2の企業業績が好調だったことが大きな要因だ。

S&P500構成企業の73%が事前予想を上回るEPS(後ほど説明)になっており、更にS&P500構成企業の66%が予想を上回る収益を発表。

特にエネルギー、ヘルスケアのセクターが好調だった。

これによって市場に安心感が広がったことが、ダウ平均を押し上げ、それに日本がついていけたので日経が上がったのだ。

とここまで読んで、2つ分からない言葉が出てきたという方もいるだろうから、今日はそれについて簡単に説明する。


まずFOMCを説明するが、その前にFRBについて説明する。


FRB

The Federal Reserve Boardの略で、アメリカの中央銀行だ。
日本における日銀と同じだね。

日本語では連邦準備理事会と呼ばれ、7名の理事から構成される。

このFRBアメリカの金融政策策定にあたるので、経済を左右すると言っても過言ではないわけだ。

ちなみに2022年8月現在FRBの議長はジェローム・パウエル。

そして、このFRBが金融政策を決定する場がFOMCだ。



FOMC

FOMCとは、Federal Open Market Committee(連邦公開市場委員会)の略で、米国の金融政策を決定する会合のこと。

日本では、「日銀金融政策決定会合」で金融政策を決定しているが、それのアメリカ版がFOMCだ。

FOMCは年に8回開催され、現在の景況判断と政策金利FF金利)の上げ下げなどの方針が発表される。

その結果が市場の予想とは違った場合には、株式市場や為替レートが大きく変動することがあり、世界の金融マーケットにも大きな影響を及ぼしているわけだ。

特に政策金利の引き上げや引き下げの判断のアメリカ経済に与える影響は大きい。

というか世界のマーケットに与える影響が大きい。

市場関係者の予想との乖離があるかないかで、大きく違ってくる。

例えば市場が0.5%の利下げを予想しているときに0.75%の利下げが行われると、予想以上の結果ということで株価に影響が出たりする。

今回7月のFOMCでは大方の予想は0.75%ということだったので、予想通りだが、これが仮に1.00%の金利上昇であれば、株価は下がっていただろう。
※もちろんその他に材料がなければ。



EPS(1株当たりの利益)

Earnings Per Shareの略称で和訳は1株当たり利益。

当期純利益を発行済株式総数で割って計算する。

EPS(1株当たりの利益)=当期純利益÷発行済株式総数

なぜ「当期純利益」で計算するのか

EPSは、当期純利益を発行済株式数で割る。

なぜ経常利益や営業利益ではなく「当期純利益」で計算するかというと、当期純利益が株主への配当の原資となるからだ。

なぜ発行済株式総数で割るのか

当期純利益が大きく伸びていれば、1株当たりの当期純利益が増えるということにはならない。

たとえば、増資で発行済株式総数が増えていたら、1株当たりの当期純利益(EPS)は増えないということだ。

そこで、1株当たりの当期純利益を見るために発行済株式総数で割る必要がある。

たとえば、同じ時期に1億円の当期純利益を出したA社とB社のEPSを計算してみよう。

A社(発行済株式総数=10万)
A社のEPS=1億円÷10万=1,000円/1株

B社(発行済株式総数=20万)
B社のEPS=1億円÷20万=500円/1株


A社の発行済株式数はB社より少ないので、1株あたりの利益は高いということになるわけだ。


投資家がEPSを重視する理由
ある会社が新たに株式を発行して、お金を調達して利益を増やした場合で考えてみよう。

会社から見れば利益が増えたことは良いが、投資家の目線で見れば気になるのは配当の金額、つまり自分の取り分が大切だ。

会社の利益が増えたのであれば、配当の総額は大きくなるが、新たに株式を発行すると、その分1人当たりの取り分が減ってしまう。

そこで、株主にとって重要となるのが、1株当たりの当期純利益(EPS)だ。

つまり、利益だけでなくEPSも上がれば、会社にとっても投資家にとっても、会社が成長している証だ。

なので、投資家はEPSを見るし、今回EPSが上がっていたので株高の要因になったということだ。


ちなみによく聞くRERは株価をEPSで割ると計算できる。

PER(株価収益率) = 株価(時価) ÷ EPS



と、長くなってしまったが、経済用語の意味を知るだけでニュースが楽しくなるので、一緒に勉強していこう。

そのの用語が多すぎるのが難点だが。。。

ではまた!